舞台『サイキック学園〜青春超能力バトル〜』感想(「爆走おとな小学生」第十六回全校集会)
[Otona Project 第三十五弾]
演劇ユニット【爆走おとな小学生】
第十六回全校集会
『サイキック学園〜青春超能力バトル〜』
・東京公演(2021年5月12日〜16日)全9公演
こくみん共済 coop ホール /スペース・ゼロ
・石川公演(2021年5月22日〜23日)全4公演
石川県こまつ芸術劇場うらら
●爆走おとな小学生 公式ブログ『サイキック学園』情報解禁第三弾!!
https://ameblo.jp/otonapro/entry-12669711524.html
A応Pファンにはおなじみ、爆走おとな小学生さんの舞台を観劇しました。
私の観劇は、東京公演の5/14(金)ソワレ〜5/16(日)千秋楽の計5回を劇場にて、
そして石川公演の5/23(日)千秋楽を、配信アーカイブにて観劇しました。
※ネタバレ含む感想になります。
まだアーカイブ期間中ですので、未視聴の方はご注意ください。
ーーー
ごく普通の、とにかくドタバタした学校「サイキック学園」で繰り広げられる、陽人vs陰人(つまり陽キャvs陰キャ)の壮絶な戦いに巻き込まれる、一般人(であるはず)の主人公の話。
自分は陰人・陽人どちらでもない「ニッポンジン」だと言い張る主人公・田中たけし。
「ただ平凡で退屈な学園生活を送れればいい」と言い張る田中たけし。
ある日、超美人の転校生がやってきて、田中たけしは「どうやら平凡な生活を送れなくなりそうだ」と思うのですが、その直後から、田中たけしを中心に陽人と陰人のバトルが始まり、休み時間にはそれぞれの「サイキック」と呼ばれる能力を使って、打撃戦・心理戦が繰り広げられる。
「陽人」には、とにかく青春を謳歌しようとする「青春ちゃん」、誰であろうと親友になる「親友くん」、すぐにイキる「イキリくん」、そして全国を目指すため部活動に打ち込む運動部の面々とマネージャーなど。
「陰人」には、なんでも人のせいにする「人のせいにするくん」、なんでも言い訳する「言い訳くん」、可愛いと思う人の真似をしてモテようとする「人の真似するちゃん」、勉強に打ち込む「ガリ勉ちゃん&ガリ勉くん」、そしてなんとかクラスをまとめようとする「クラス委員長」など。
まぁなんとも分かりやすい役名・・・いや、なんとも分かりやすいキャラクターが揃って、それぞれのサイキックを使って戦いあうというストーリーでしたね。
その面々の中に存在する「狂人」という存在が面白かった。
陽人陰人問わず告げ口をして掻き回す「人の愚痴伝えるちゃん」、何事にも無関心で攻撃すべてを無効化する「興味ないくん」
この2人が、単純なチーム戦ではなく、あくまで個人戦であることを感じさせる存在で、面白かったですね。
どちらにも属しない主人公・田中たけしも、サイキック「世界征服」として、夜な夜な世界征服をしようとしていたらしく、その能力を目覚めさせるためにやってきた転校生と、他の生徒たちを潰そうとする・・・主人公がラスボスということだったのですね。
夜な夜な世界征服するという所に、ものすごくざっくり言って「ネット弁慶みたいなものか」と勝手に想像していました。
ほら、そういう人って、学校や会社では一般人ぶろうとするじゃあないですか。
そんなクラスをまとめる担任の先生。
エピローグでは、生徒それぞれのサイキックを「個性」として、まったく否定しないでいてくれる。
「いいんだ、もっとやればいい」って感じ。
あぁ、こういう先生がいてくれるって、優しい世界ですね・・・
ホントにこんな先生がいてくれたら、もっと楽しい学校生活だったんだろうな(遠い目)
全体的なお芝居としては、まぁいつものおとな小学生さんだなーと感じるドタバタで、公演が終盤になるにつれて、アドリブ台詞が特に多くなる感じでしたね。
今回はがっつりとしたパロディもあって、まぁ「○ョジョ」でしたよね。
唐突に現れる○ョジョ風キャラも、他校の生徒という役割で、いい感じに掻き回していました。
そういえば結局、何のために他校からやってきたのかは、よく分からなかったな(日替わりゲストさんに呼ばれたんだったっけ笑)
相変わらず、映像とダンス・殺陣によるオープニングの迫力は良かったですね。
これもおとな小学生さんの特色ですが、アニメのオープニングのようなキャラ紹介と、公演を何度も見ると分かる「よく見たら実はネタバレ」という内容が面白いんですよね。
今回の作品は、作中でも殺陣が少ない印象だったので、オープニングでも純粋なダンスパートが多い印象でした。
ーーー
では、いつものようにお目当てのキャストについて。
●小嶋凛さん(バド部の杉山役)
(Twitter: https://twitter.com/rin_kojima )
このブログでは何度も書いていますが、
推しの初舞台の感想ではお決まりのセリフですが、
私は「A応P」のファンです。
しかしながら、今年2021年3月をもって、A応Pは活動を終了してしまいました。
話せば長くなるのですが、1年半近くグループでの活動を生で見ることなく、活動終了してしまいました。
小嶋さんはそのA応Pの最後のメンバーの1人です。
グループ内では最年少でした。
元々一般人から候補生オーディションを経験してメンバーに昇格しました。
演技の経験はない小嶋さんでしたが、A応Pのライブツアーでは朗読劇を披露するシーンもありました。
純朴な子を演じる雰囲気が、声質に合っていたことをよく覚えています。
A応Pのメンバーには、元々声優として活動しているメンバーも多く、その影響から声優などの演技のお仕事にも興味をもたれたと聞いています。
そして今回、おとな小学生さんの公演で初舞台を踏むことになりました。
A応Pからはこれまでにも4人がおとな小学生さんの公演で初舞台を踏んできました。
脚本・演出の加藤光大さん曰く、
「A応P5人目の刺客」
今回の舞台出演が告知されたタイミングからすると、おそらくA応P活動終了前には出演が決まっていたのだろうと推測するのですが、こうして小嶋さんも今までのメンバーと同様に初舞台を踏ませてもらえたこと自体が、私としてはとにかく嬉しかったのです。
小嶋さんが登壇したアフタートークの回でも、MCだった加藤さんが「はい、A応Pさん」って感じで話を振ってくれていましたね。
本当に、いつもお世話になっています。
今回、小嶋さんの初舞台もココで見させていただき、本当に、ありがとうございます。
そんな小嶋さんの初舞台、役名「バド部の杉山」さん。
これはもう、発表された直後にA応Pファンなら、分かるんですよ。
小嶋さんはバドミントン部だったのですよ。
好きなアニメは「はねバド」なんですよ。
実際に舞台上でもラケットを持って駆け回り、必殺技(?)のスマッシュを決めていました。
その振り方、そしてスマッシュのポーズで静止したときの立ち姿!
キレイでかっこよかった・・・!
さすが、運動神経バツグンの小嶋さんでした。
演技の方でも、運動部チームでの団結力がアツかった。
仲間と楽しく明るくスポーツをする姿、さわやかだったなぁ。
というか、運動部みんな元気ハツラツでさわやかなんですよ。
なんというか、バド部の杉山さんはちょっと妹キャラっぽさもあって(年齢設定は不明ですが、生徒はおそらく高校生で同い年と思われる)、ちょっと怒ってプンプンしてるところとか、可愛らしさが出ていて良かったです。
運動部チーム、それぞれ違うクラブだけど、みんなが全国を目指している。
チア部の応援によりパワーアップする。
マネージャーの「全国に連れてって!」で盛り上がる。
・・・青春だなぁ・・・
小嶋さんはダンスが得意なこともあり、おとな小学生さんの舞台に決まったと知った時から、オープニングで踊る小嶋さんの姿を期待していました。
期待通り、かっこよい踊り姿でしたね。
今までは、グループの楽曲で踊ることはあったり、一人でTikTokで踊ってみたなどをしていたのは見ていましたが、他の多数の出演者さんと踊るダンスはまた、かっこよかったですねぇ。
ところで、
チア部の大谷さんのサイキックは「応援」
マネージャー七海のサイキックは(多分)「マネジメント」
選手である残り4人のサイキックは何だったんだろ・・・?
作中では明示されていなかったはず。
・・・「スポ根」かな・・・・?
とにかく、今回舞台上で演技をする小嶋さんを見れたことが、いつか見てみたかった姿であったし、それを現地で見られたことが本当に嬉しかったのです。
前述のとおり、グループの活動が終了してしまい、それまでもほとんど生で会う機会がなく、1年4ヶ月ぶりに小嶋さんの姿を見られたこと自体を嬉しく感じています。
何度も言いますが、小嶋さんの初舞台を見させていただきありがとうございました。
新しい道を歩みだした小嶋さん、まだまだこれから色んな経験をされていく方だと思っています。
またいつか、舞台でも姿を見られたらいいなと思って、これからも応援していきたいと思います。
せっかくなので、
小嶋凛さんのダンスを見られるMVを貼っておきますね。
【MV】A応P / 小嶋凛「フライングベイビーズ」Short Ver.
A応P「nice to NEET you!」MVフル Ver. (TVアニメ『おそ松さん』第3期OPテーマ)
ーーー
今回、世の中の状況が状況だけに、本当に現地観劇できるのか不安でした。
出演者の皆さんも、本当に公演できるのか不安な中で毎日稽古をしていた、とお伺いしました。
この舞台に関わった様々な方の努力のおかげだと思っています。
本当にありがとうございました。
またいつか元の形で、舞台芸術を楽しめる世の中になることを願っています。
- 2021.05.27 Thursday
- 舞台・演劇
- 22:40
- comments(0)
- -
- -
- -
- by 長瀬謙太郎